平素より一般社団法人伊都薬剤師会に格別のご支援とご協力を賜り、誠にありがとうございます。

令和６年６月１５日の一般社団法人伊都薬剤師会の総会におきまして、皆様に選任いただき、会長に就任いたしました西前多香哉でございます。

薬剤師は医療の担い手としてその職能を発揮し、国民の皆様の健康保持増進、公衆衛生、保健福祉の向上のため、活動しております。しかし、近年、薬剤師を取り巻く環境や求められる役割が、大きく変化してきております。これまでは対物業務が多かったのに対し、対物業務を効率化し、対人業務に重点を置くことが求められています。　

2025年には団塊の世代が後期高齢者になり、高齢社会が進む中、2040年問題を見据えて　在宅医療の充実に取り組んでいかなければなりません。これは、患者様の入院前から入院中、そして退院後の在宅治療に至るまで、多職種と連携して活躍できるよう、さらなる環境整備に努めてまいります。また、地域において、多職種連携による情報共有や、かかりつけ機能や在宅機能を有した薬局がその機能を発揮することで、安全・安心な医薬品や医療材料を提供できるシステムを確立すべく方策を構築していきたいと考えております。

今後、新興感染症の発生時、医薬品供給や衛生管理に係る対応など、地域において、必要な役割を果たすことができる体制を確保することが伊都薬剤師会の使命でございます。

災害や新興感染症の発生時に、医薬品の供給などについて協力要請があった場合には、速やかに関係機関と連携し必要な対応を行うこととなっております。このことからも、医療・保健・介護・福祉との連携は、われわれ薬剤師にとっては欠かせない要素であります。

当会の歴史の中で、これまでの諸先輩方が築いた活動を引き継ぎ、また新たな風を取り入れながら、これまで積み重ねてきた伊都薬剤師会前会長の児嶋先生の経験と実績を踏襲し、さらに一歩進んで、地域に踏み出す薬剤師会になれるよう会員の皆様とともに歩み、多職種の方々と連携しながら地域で必要とされる役割を担うことができるよう、まい進して参ります。

このホームページは伊都薬剤師会の職能を活かした多くの活動や情報を掲載しております。

今後も内容の充実を図って参りますので、今後ともさらに一層のご理解とご支援をお願い申し上げまして、会長就任のご挨拶とさせていただきます。

令和６年６月
一般社団法人伊都薬剤師会　会長　西前 多香哉